検車場レポート
平原 康多 埼玉 87期 |
青板過ぎに和田健太郎が上昇し前受けの小林泰正と併走。赤板手前の4コーナーで和田健と接触した小林は落車してしまい、目標を失った平原康多は引かずに山賀雅仁の横で粘る。和田健が打鐘4コーナーで一気にペースを上げ、1センターで平原が山賀を捌き番手を取り切る。平原は3コーナーからのまくりを決めて、9年振りの当所記念制覇。通算20回目の記念優勝を達成した。
「小林(泰正)君が落車してしまって残念でしたけど、その分もという気持ちになった。小林君が落車してからは全然ペースも上がっていなかったし誘導も残っていたので飛び付く形になった。ラインも4番手まで固めてくれていたし位置を取ってからは早めに踏みました。地元で中々結果が出ていなかったので、すごい緊張感の中でしっかり力を出し切れました。今回は自転車を換えて日に日に馴染んできて、いきなり結果が出た。埼玉の若い子も出てきて、今までは一人で負けられないという気持ちもあったけど気持ちの部分で楽になったのもある。次はオールスターなので準備して精いっぱい頑張ります」
佐藤慎太郎が平原康多の後位をしっかりとキープし準優勝。
「平原(康多)君は位置を取ってから踏む必要もなかったし、あのまくりは抜けないですね。最近はよく平原君と連係しているし彼の地元だったので自分も緊張していた。この後はいつも通り練習してオールスターに備えます」
ディフェンディングチャンピオンの和田圭は佐藤慎太郎に続いて2年連続で当所記念で確定板入り。
「内藤(秀久)さんと併走になって決められないようにしていた。あの平原さんのまくりは外国勢でも抜けないですね。連覇は意識していなかったし、これで競輪祭の権利も取れたので」