検車場レポート
長澤 彩 愛知 106期 |
6番手から動いた奥井迪が、中団の外で止まってペースはスローになる。最終ホーム手前から叩きに出た奥井を、前受けの梶田舞が突っ張って駆ける。奥井を合わせた梶田後位には小林莉子。一度は3番手にスイッチした長澤彩だったが、再度踏み上げた奥井に付け直すように外に持ち出し追い込む。逃げ切りを図る梶田と長澤のゴール勝負は、4分の3輪差で外の長澤に軍配が上がった。長澤は昨年に続き「アルテミス賞」を制した。
「優勝自体も久しぶりなんで、あんまり実感がないです。自分の力を出すっていうのを目標にやってきた。正直、奥井さんをアテにしたところもありますけど、悪天候が味方をしてくれた。(最終)4コーナーでは届かないかなっていうのもありました。でも、ダッシュを強化してたんで自信をもって走りました。まだまだ力的に足りないところもあるんで、そこを補ってもっと大きいレースで勝てるようにしたいです」
直線の入り口で奥井と接触した小林が落車。長澤の後ろにいた荒川ひかりが3着に入った。
「(周回中は)中団が取れたんでラッキーでした。途中併走していたけど、長澤さんが見えた。最初から長澤さんの後ろが欲しかったんで、そこに切り替えました。緊張しましたけど、せっかく(ファン投票で)選んでもらったんで3着くらいまでにはと思ってたんでうれしいです」