検車場レポート
平原 康多 埼玉 87期 |
赤板後2コーナーで清水裕友が前に出ると、単騎の松谷秀幸は内をすくい3番手まで進出。平原康多は思惑通りと思える中団をキープ。6番手は菅田壱道、注目の深谷知広は8番手に置かれた。打鐘後の4コーナーで清水が意を決してペースを上げると、深谷もほぼ同時にスパート。最終1センターで平原が外に振ると、深谷の勢いは止まった。平原はさらに2コーナーからまくると、小倉竜二の執拗なブロックに耐えて押し返し、先行する清水まで飲み込んだ。
「深谷君が来るのはわかっていたし、上を行かれたら終わりなので一発持っていって。小倉さんのブロックもキツかったけど、何とか勝てたので良かった。自転車は前回から使っているモノと一緒だけど、セッティングなどを調整してきた。清水も良いタイムで逃げている中で、横の動きをしてまくれたので、ようやく今のスピード競輪の中で、いろいろなことに対応できるようになってきたのかなと思う。オールスターはまだ獲っていないし、今まで賞金の高いタイトルに縁がないけど、明日(決勝)は縁があるといいね(笑)」 関東勢を追う流れから外を伸びた菅田壱道が2着に飛び込む。
「流れ込んでの着ではなく、自分で仕掛けての結果なのでレース内容には納得している。この後の2ヶ月はあっせんが止まるので、グランプリに出るためには、ここで結果を出すしかない」
シャイニングスター賞に続いて風を切った清水裕友も思い切りの良い競走で健闘。
「深谷君が早めに仕掛けてくれば、それに対応する動きになるが、来ないケースも想定していたので。今日のレース内容に関して言えば反省点はありません」
と力を出し切ったことに納得の表情。