検車場レポート
石井 寛子 東京 104期 |
太田りゆが正攻法に構えて、人気を背負った小林優香は6番手でじっと構える。児玉碧衣は小林を警戒しながら残り一周からカマシを放つと、前の位置から踏み込む山原さくらや飛び付き気味に踏む太田を1コーナーで捕らえてグングンと加速。最終2コーナーから車を外に持ち出した小林であったが車の伸びは一息で、初手から児玉を追い掛けた石井寛子が好展開をモノにして直線で鋭く追い込んだ。
「前回の和歌山の後に腰を痛めてしまって。練習はできたけど感覚的にどうかなって。自分で動いてレースを作るのは厳しいと思ったので児玉さんの後ろから行ければと思っていたら取れたので。初めて付けてみたけど強かった。ホームから1コーナーまでがきつくて口が空いてしまった。3月のウィナーズカップではあそこから小林さんがきたから警戒していました。来られても切り替えられないし、まくれないと思ったので来ないように願って。直線も全然タレていなかったし強かった。踏み直しも凄かった」
惜しくも優勝を逃した児玉であったが確かな手応えを掴んでいる様子。
「今日はもう最終ホームから行こうと決めていたので。でもホームの3車併走の外になってきつかったですね。でも優香さんには来られていないし大垣の時よりはちょっと(小林に)近づいたのかなって。でも最後の踏み直しをもっと強化していきたい」
前で落車のアクシデントもあったが後方からのまくりが届かなかった小林は3着に入るので精一杯。
「ホームで(児玉の仕掛けに)ついて行ければ展開的にも有利になったと思いますけど、判断ミスというか対応できなかった。(状態的には)付いて行ければ問題なかったと思うので」