検車場レポート
三谷 竜生 奈良 101期 |
青板の4コーナーで小埜正義が渡邉一成を叩いてそのまま先行策。渡邉は打鐘の3コーナーで4番手の内へ潜り込むも詰まる。単騎の三谷竜生が最終ホームから仕掛ける。1センターから伊勢崎彰大が合わせてまくり出るも、三谷の勢いが優りバックで先頭に立つとそのまま後続の追撃を振り切って昨年玉野記念以来となる4度目のG3制覇を成し遂げた。
「ちょっと一成さんとごちゃごちゃしていたけど、そこはしっかり乗り越えられたと思う。そのまま一成さんが内へ行ってくれたので、タイミングを探して仕掛けました。(今シリーズは順延などもあったが)長丁場は得意なのであんまり気にならなかったです。走っているのも4日間なのでいつも通りですし。今回は久しぶりのレースだったので、初日と2日目は思うレースができなかったけどしっかり勝ち上がって優勝できたので良かったです」
2センターで外を踏み4コーナーで内を突いた中村浩士は1/8車輪届かず2着。地元勢の悲願達成とはならなかった。レース後は小埜正義が暴走行為と判定されて審議の末に失格。表情は浮かないながらも支部長として責任を持って記者のインタビューに応えた。
「後味が悪くなっちゃってすいません。審判の判定は受け入れなければいけない立場。こういうことは選手も見つめ直さなければいけないけど、現場の声を吸い上げて貰わないと。こういう結果になってしまったのは心が痛い」
最終ホームで後方で後方から仕掛けた取鳥雄吾は三谷に合わされるも、1センターで立て直し三谷の後ろに入る。最後は中村浩士に内を突かれたが、3着に食い込んだ。
「一杯です。来年競輪祭に出られるのでそれは良かった。最後は(三谷を)抜きにいったけど、(中村が突っ込んできていたので)びびって内を空けてしまった。今日は絶対先行しようと思っていたのに原田(研太朗)さんに申し訳ないことをしました。この結果は原田さんが迎え入れてくれたおかげだし、本当に助けられました」
師匠の冠で誰よりも気合の入っていた伊勢崎彰大だったが、7着でフィニッシュ。悔しさを滲ませながらも小埜を気遣いつつレースを振り返ってくれた。
「小埜に対する声援も多かったし、ああいうのがあるから競輪だと思う」