検車場レポート
中川 誠一郎 熊本 85期 |
中川誠一郎が大会連覇を達成。後ろ攻めの松浦悠士が赤板過ぎに切ると柴崎淳がすかさず切る。すると中本匠栄が打鐘を目がけて一気に主導権を奪う。番手の中川誠一郎は最終ホーム手前から巻き返してきた門田を一度外に振ると2コーナーから松浦に合わせる形で自らまくり上げると後続の追撃を振り切ってゴールした。
「門田君を振って止まったので、後は松浦君だけだと。被るのが嫌で松浦君の姿が少し見えたので、被る前に仕掛けようと。もし、柴崎君が内にきて掬われても外を踏んで出るつもりだった。(熊本記念の)プレッシャーはG1の比じゃない。準決が一番力が入り過ぎたけど今日は平常心で挑めた。他地区の選手の後ろからじゃなくて、後輩(中本)の後ろから優勝できたのは選手冥利に尽きるし感動。地元記念で初めて記念を完全優勝できて40歳にして自分も成長している」
松浦悠士は2コーナー手前からまくるも中川に合わされて捕え切れず2着。
「(中川さんに)バレないように仕掛けたつもりだったのに。バレていなければっていうのはある。でもあそこから合わせる中川さんは強い。スタートはあの並びなら前でも良かったかも。今開催は3日目からデキも修正できたし、自力で戦えたのでそこは良かった」
門田凌は中川に振られて勢いが止まる。しかし柴崎との外併走に耐えて中川を追って確定板入り。
「作戦はほぼノープラン。前が取れたからそこから考えようと。松浦さんが上昇してきたときに誘導を切らないとって考え過ぎて、下げるのが遅れた。そんなことはせずにすぐに下げれば良かった。どこかで動かないといけないと思って仕掛けたら中川さんに振られた。そこからは中川さんが普段通りガツンと踏んでいたらバンクも重たかったから離れていたと思う。ペースみたいな感じで中川さんがまくってくれたから何とか追うことができた」