検車場レポート
浅井 康太 三重 90期 |
後ろ攻めの小川真太郎が打鐘の2センターで先頭に立つも、渡邉雄太が後方からすかさず巻き返して小川を叩く。吉澤純平もすぐに反応して最終ホームで3番手に追い上げてから更に踏み込んで1コーナーで渡邉を叩くが、岡光良は離れてしまう。前受けから最後方まで下げた浅井康太は2コーナーから一気に仕掛ける。吉澤の後ろに入った渡邉はバックでまくり出るも、浅井のスピードが優って一気に前団を飲み込んだ。
「日本中がこの大変な時期ですけど、自分達は自分達の仕事をやるだけ。S級S班だと勝たないといけないプレッシャーが凄かったけど、S級1班になってプレッシャーがなくなって自分の走りができている。挑戦者になれています。競輪は王者の前受けなので、一番人気だったし前に出ました。自分のタイミングでしっかり行ければチャンスあると思っていた。踏み出しはイケるって感じがありました。渡邉君が目標になって凄い伸びていった。優勝できて嬉しく思います。この後は四日市、ダービーとあるのでしっかり結果を出したい。ファンの声援が聞きたいのでコロナウイルスの影響がなくなったら応援にきてください」
浅井をマークした近藤龍徳が2着に入り中部ワンツー。2車単の一番人気に応えた。
「実質優勝でしょう(笑)。本当に凄いスピードでした。抜けないと思ったけど、しっかり付いていけて良かった。(今シリーズ初日から)1着、2着、2着、2着ならホームランですよ」
唯一のS班として迎えた佐藤慎太郎は最終4コーナーから最内を突いて3着。
「(渡邉)雄太が良いレースをしてくれた。(番手にはまってから)すかさず行ってくれたけど、吉澤がまだ余力を残していたのと、浅井が強かった。浅井は今良いスパイラルがきていて、やっぱり競輪というのはそういう人に流れが向いてしまう。最後はどっちのコースでも行けるようにしていて、最内を踏みました」