検車場レポート
平原 康多 埼玉 87期 |
【平原 康多(1着)】
「本当に20年以上やってきて、どんなに絶好調でも勝つことができなかった大会だったので
。まさか大ケガから復調途上っていう段階で戦って優勝することができたのは本当に、家族の支えだったり、ファンの支えだったり。練習仲間の支えだったり、今回一緒に戦ってくれ仲間の支えに尽きます。信じられない気持ちでゴール後回ってて、龍生が声をかけてくれて現実に戻ったような感じでしたね。もう拓矢が一番強いって信じていたので、どんな状況で、どの位置に引いても力でねじ伏せてくれると思っていました。赤板からジャンあたりの単騎の人の動きを拓矢がどうするのか見ていて、ガシャガシャやっていたんで、どこで引くのかっていうのを待っていた感じですけど、もう一回踏める態勢に入ればどっからでもいっちゃうなって思っていました。(3人で出切ってからは)もうあそこをまくってこれる人っていうのはちょっといないだろうなっていうスピードだったので。あとはもうゴール前勝負で拓矢のタレ具合とか伸び具合を判断しながら自分が踏んだ感じですね。車間を詰めながら。あの距離なら拓矢も押し切れる距離だと思ったので、最後は龍生と3人の勝負だなって感じていました。脇本(雄太)がでてきて、競輪界がスピード競輪になって。それを何年も追いかけてきたんですけど。それで体を壊した部分もあるし、落車でぶっ壊した部分もあるし。そういうのを含めてもともとの自分を取り戻せた一年だったのかなっていう風に今は感じていますね。(これで全冠制覇まで残りオールスター競輪一つとなったが)自分の中では本当に日本選手権を獲るっていうのが一番の夢だったので。いまはグランドスラムがどうこうっていうのは考えられないですね。去年、左足が股関節から壊れてしまったので、脚力がもう少し戻れば、もう少し戦えるんじゃないかなって思っています」
【岩本 俊介(2着)】
「切れ目でも単騎の中で一番後ろになると思っていた。終わった後に『2コーナーで行けなかった?』って(選手間で)言われたけど、決勝でしたし、3コーナーからでした。2コーナーで行っても、平原さんに合わされていたと思う。2着だけど、ビックリ。GIの初決勝でお客さんの車券にからめたのはうれしい。運が良かったです。そういう展開で脚をためられていた。妻に感謝です。私のために、自分のことを犠牲にして身の回りのことをやってくれていたので。優勝ならもっと良かったんですけど。妻への感謝は伝えたい。良き夫として(笑)。(賞金を上積みできてS班を狙える位置に浮上したが)同期の佐藤一伸に言われました。僕は下から這い上がってきたので、そこは気にせずに」
【古性 優作(3着)】
「いい位置を取れたけど、ホームで平原さんのところにいくべきでした。ただ、ただ、力不足。力がなかっただけ。力があればどんな展開でも1着を取れるので。僕が目指しているところ、練習のワット数ができるようになれば、GIを獲れる確率が特段に上がる。だからといってヨコをおそろかにするわけではなく、思いっきりヨコを使って、思いっきりタテを使っていけるので。4年をかけて自分の思っているようなワット数を動かせるように」