検車場レポート
石井 貴子 千葉 106期 |
【石井貴子(1着)】
「信じられなくて、何回も(頬を)つねっているんですけど、ちょっと痛いので(夢ではなくて)大丈夫そうです(笑い)。(スタート位置は)ただ、ただ、恵まれました。7番車でのスタートなので、7番手と思いながらでしたが、まさか奥井選手の後ろになるとは。後方だったので、比較的早めにレースを動くと思いながら、自分の持ち場でしっかりと。併走になったり、ごちゃごちゃしても勝負権のあるところは渡さないと思っていました。1コーナーで3車併走になって接触したような感じもあったけど(奥井の後ろを)取りきれて良かったです。必死だったので、(ゴール後は)差せていてほしいなとビジョンを見て、私を映してくれているなと(ゴール後の)3コーナーを回っていました。(大怪我なども経験してきて)骨が折れてもくっつくので、大丈夫ですけど、心が折れてしまって、走れないと思った日もある。またこんな日がくるなんて信じられないです。(競輪の神様はいましたか?)私が聞きたいです。(GP出場を決めたが)G1の出場が初めてで、ここでグランプリのことを聞かれることはなかったので、過ごし方は違うと思う。ケガして今日までに大きな目標をたてるよりも、その日できることを精一杯に、がテーマ。その先もちょっとずつやっていければいいなと。足りないこと、できないこともたくさんあるし、ちょっと前より今できることをどうしたらいいかを考えながらやっています」
【奥井迪(2着)】
「悔しいですね。出切ってからは余裕がなかった。いつも通りって思ったんですけど…。お客さんの声援がすごくて、そのお客さんに1着を届けられなかった。勝ちたかった。3日間バックを取って、それが自分の目標としてきたレース。それをやっての結果だし、受け止めるしかない。まだまだ頑張れってことですね。いろんなものが整っていたのに、私の脚力が足りなかった。(石井は)同期だし怪我をして苦労しているのもわかっているので、(石井の優勝には)祝福してあげたい。私は悔しい、それ(優勝)だけを狙っていたので」
【尾崎睦(3着)】
「(初手は)一番、理想の位置でした。奥井さんのカマシはわかっていて、飛び付き狙いだと思って、ごちゃごちゃに巻き込まれないように落ち着いていこうと。奥井さんが仕掛けてきて、前に踏んだ感じ。昨日が行くのが遅くて抜きっぱぐれているので、早めに行ったけど、結果、あそこで行かないほうがよかった。早くに行くか、ためるかでした。2コーナーでスピードが出ていたので、そのまま行くか、4コーナー勝負でした。勝ち上がりはできたけど、決勝でどう戦うか、で来ていた。決勝に乗れたことはいいことではなく、当たり前のこと。そこで決勝を走ってまだ足りないところがあるなって。タイトルを獲りたくて、グランプリを獲りたいという思いでやっている。そこはぶれずに足りないものが見つかった。碧衣ちゃんのすごさ、タイトルを獲る人の強さを感じた」