検車場レポート
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佐藤 水菜 神奈川 114期 |
【佐藤水菜(1着)】
「最終日は自力とまではいかなかったんですけど、ゴールまで長い距離を踏んで優勝することができてうれしい。結果自体は優勝することですごく良いものに収まったんですけど、内容だったりとか自分自身の調子だったりとかは、去年とか今年のオールスターだったりとかには全然及ばないような自分の力だったんで、あと1カ月でグランプリまでに仕上げたいなっていう風に、早く練習したいなっていう風に思いました。(決勝は)本当はSに行きたかったんですけど、初手でヨーイドンと出たときに2番車(久米詩)が自分の後ろを確保するような動きが見えたので、そうはさせないようにとしたので初手の位置は後方になってしまったんですけれど、あとは5番車(梅川風子)が中団だったので、そこをまくり切れたらっていう風にすぐ組み立てできたので、そのように思うようにうまくいけて良かったです。自分の直感としては世界選手権で一緒に決勝を戦った梅川選手は本当に強いというのは体感してるので、まずは梅川選手を乗り越えられるかどうかっていうのが自分自身の課題になっていたので、そこをまくり切れた後はゴールまで行くだけだと思えたので。本当に5番車をまくり切れたところで少し山を乗り越えたっていう風な感覚があって。その後はゴールまで外々だったんですけど、そういうのは得意だったので自分の持ち味を生かせたのかなと思います。(世界選のケイリンで金メダルを獲得して)世界女王というものになれましたが、自分がまだその地位に見合ったような人間だとは思っていないのが正直なところなので。オリンピックで競技を辞める、その前の年も辞めたいって思う時期もありましたし。オリンピックを終えて世界選で今後の競技人生をやるか辞めるかを決断しようと自分の中では決めていて、その中での世界選の優勝という結果だったので。自分としてはすごく難しい大会にはなりましたけど、結果はすごく良かった。色々思うことはありますけど。静岡グランプリまであと1カ月しかないので、しっかりと一から基礎を作り直して、また少しでも前の調子を取り戻せるように、そして(グランプリを)2連覇できるように。今年は競輪祭(女子王座)リベンジできたので、グランプリも2連覇できるように体を作り直して戦いたいと思います」
【太田りゆ(2着)】
「(後ろの方と)車間が空いているのが見えて、こっそりペースを上げて、合わさせられるようにと。ダッシュは得意なので、ある程度、誰でも合わせられると。うまく合わせたと思ったんですけど、タレてないと思いつつも、(抜かれて)タレていたんだと。悔しいけど、やれることはやった。2024年はオリンピックがメインで、このために、何年も生きてきた。一番大事なことでした。目標だったメダルは獲れなかったけど、納得のいく形で終えて、競輪祭にきた。悔しいけど、2025年はグランプリに出られるように。競輪選手として一年走ったことがないので、お客様も楽しみにしてくれると思う」
【當銘直美(3着)】
「作戦通りの走りでした。(佐藤の後ろの)取り方がハウスしてしまって危なっかしくなってしまったけど主張して取りきれた。(道中で一番後ろになり)後ろを気にする必要がなく、集中して追走するだけでした。他の人なら止まるところで、外、外、外を回っても勝てる人は強い。水菜が突き抜けているけど、車間が詰まらずに残念でした。2着だったら、今の自分で合格点。ひとつ前が優勝なら2着を取らないとダメ。いままでナショナルチームと同じレースを走ることは少なかったけど、今回はついていけた大会。来年1月からは平塚グランプリを目指して一戦、一戦、戦っていきたい」