新フレームで手応えをつかむ

　9月23日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023ラウンド20の1次予選が行われた。2Rには5度の優勝実績を誇る伊藤信が出走し、2番手確保から抜け出して白星スタートを飾った。
　
　レースは残り5周で1コースの守谷陽介が最後方にワープした。その後は残り3周を過ぎてペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半で坂本毅が空いた内を付きスルスルと上昇。市本隆司がそこを見逃さず一気にスパートし残り2周を過ぎた辺りで先頭に立つ。伊藤はその動きを追走し2番手を確保すると、残り半周でまくり気味に追い込んで守谷の猛追を振り切った。　
　
　「守谷さんのワープも50％ぐらいはあると思っていた。しっかり対処できているし、脚も消耗しなかった。自分で動くことも視野に入れていたけど、行こうと思ったタイミングで前が仕掛けて、市本さんがさすがだった。前回は自転車に乗られている感じがあったけど、今回は（新フレームで）持て余す感じはない。それでも微調整は必要だし今シリーズはセッティングをいじっていく。ハロン前より今の方が状態はいい」

　過去には4節連続Vを飾り、PIST6を第一線で牽引してきた。近況はその豪脚が鳴りを潜めているが、今シリーズはきっかけをつかみ上昇気配。快進撃を続ける河端朋之を止めるのはこの男しかいない。

• 選手詳細データ

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  伊藤信 選手大阪・92期