若手機動型を相手に堂々の逃げ切り

　11月13日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023ラウンド25の1次予選が行われた。4Rには今シリーズ唯一のS級1班、小原太樹が出走し、残り2周からのロングスパートで白星発進を決めた。
　
　レースは残り5周を過ぎた辺りで、5コースの田中弘章が最後方にワープし小原は5番手からレースを運ぶかたちとなった。その後は残り3周でペーサーが退避すると3コースの常次勇人が進出を開始して、残り2周半で先頭の梶原海斗を押さえて先行態勢に入る。小原は前団の動きを見逃さず、緩んだ隙に一気にスパートを開始。残り1周半で常次を叩き切ると、そのまま加速していき、最後は追った田中とまくりで迫る梶原を振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

　「あそこ（残り2周）で行った方がいいと思って決め打ちで仕掛けた。（田中の）ワープは想定外だったけど、一車前になれたのは良かった。前検日の宿舎で寝っぱなしだったので、疲れは多少取れたけど、余裕はなかったしデキとしては7割ぐらいの感じ。準決突破を考えるともう少し上積みが欲しい。とりあえずしっかり調整してナイトに備える」
　
　現行競輪では確かな決め脚を武器にグレード戦線でも活躍。PIST6ではまだ優勝こそないが、今シリーズのデキなら初の頂点に輝くシーンも十分だ。

• 選手詳細データ

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  小原太樹 選手神奈川・95期