格上の永澤剛を力勝負で降す

　2月2日にTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 2023 ラウンド36の1次予選が行われた。1Rには御年52歳の市本隆司が出走。4度の優勝経験を誇る永澤剛との壮絶なデッドヒートを制して白星スタートを決めた。

　レースは残り3周でペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半で6コースの永澤が進出を開始して1コースの北村貴幸を押さえて先頭に立つ。その仕掛けを追った市本も残り2周からスパートを開始すると、永澤が合わせて両者で踏み合いになる。両者一歩も引かぬ攻防がゴール前まで続き、最後は外を耐えて踏み勝った市本が先頭でゴール線を駆け抜けた。

　「レース前は太田（真一）君がワープすると思ったし、本当は自分が（永澤の後ろに）ワープしたいぐらいだった。先に永澤君が仕掛けて、自分はタイミングも悪かったし、中途半端な行き方をして（永澤に合された時は）終わったと思った。直線で詰めて、コーナーでまた離されてときつい展開だったけど、どうにか外併走を耐えて2着までには入ろうと思って踏んでいたらまさかの1着。自分でも何が起こったくらいかわからない。これで何で（現行競輪では）80点ぐらいしかないのか自分でも不思議」

　前回のPIST6 2023 ラウンド34では2年ぶりの準Vを果たすなどまだまだ衰え知らず。動きは抜群で、今シリーズこそ大願成就を果たすシーンもありそうだ。

• 選手詳細データ

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  市本隆司 選手広島・72期