室井蓮太朗が特別昇班 ~小倉ナイター~

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室井蓮太朗
落ち着いた立ち回りで特別昇班を決める

 3月21日開催の小倉FIIナイター最終日第10レース・A級チャレンジ決勝に出走した室井蓮太朗(徳島・121期)が、3番手確保からの直線勝負で前の2人を飲み込んで1着を奪った。この優勝で室井は、2月小田原FIIモーニング、小松島FIIモーニングに続き3場所連続での完全優勝を達成し22日付けでA級2班へ特別昇班を果たした。

 小倉の決勝は、坂田康季(佐賀)-神開一輝(大分)の九州勢、野崎翼(岐阜・121期)-吉川悟(大阪・79期)の近畿勢との3分戦。121期対決は前受けの室井が中近勢の上昇を受けて3番手を確保。打鐘3コーナー6番手から今度は坂田が巻き返してホームで前団を叩き切ると、室井はすかさず九州勢に切り替えて再び3番手に。叩かれた野崎も引かなかったが、スピードが合わず4番手で併走になる。3番手単独の室井は落ち着いて直線勝負に賭け、坂田を交わしにいく神開の外を伸び切った。

 「(シリーズ3日間を通して)ここまで調子が上がらないのは初めて。勉強になりました。(中四国)ライン3車は大きかったですね。中団だけは譲らないつもりでした。バックで緩んだんですけど、気持ちの弱さが出てしまいましたね。(特班を決めて)ようやくスタートラインに立てました。これからちょっとずつ上げていきたい」

 室井は、ビッグで優参の実績もある現役S級1班選手の健一(69期)を父に持つ二世レーサー。自転車経験は浅かったが、養成所時代にはゴールデンキャップを獲得し、在所成績も9位と将来が嘱望される存在だ。本格デビュー直後の落車骨折でチャレンジ卒業は遅れたが、今年に入って小倉が5回目の完全優勝と力の違いは歴然としていた。同期のトップとようやく同じ舞台に立ち、持ち前の快速とレースセンスで出世争いに加わっていく。

権田浩一記者

2023年3月21日 21時34分

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