「いばらの道を進め」松崎広太は同級生の影を追う ~立川競輪~

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松崎広太
地脚を生かして風を切る
同級生2人の背中を追う

 立川競輪ガールズF2は21日(金)に初日が行われた。チャレンジ5Rは新人の松崎広太(茨城・123期)が突っ張り先行。2着でも内容十分のレースを本格デビュー戦で見せた。

 前受けからレースを進めた松崎は、残り2周前から誘導と車間を切って態勢を整える。別線の上昇を突っ張って先行し、最後は地元の秋葉大輔に差されたものの、秘める素質を感じさせるには十分なレース内容だった。
 「やりたいレースはできました。絶対に誰も出させないつもりだったので。バックの向かい風で脚を削られましたね。それに、立川はやっぱり4コーナーを過ぎてからが長くて持たなかった」

 前期のA級1、2班戦でも勝ち負けしていた秋葉に差されたのならば、致し方ない面もあるだろう。今は結果よりも内容の方が大事な時期。先行でのし上がっていった同県の同級生の背中を追って、自身もS級の舞台を目指していく。
 「師匠(須賀和彦)に『いばらの道を進めよ』って言われてるんです。だから先行で誰よりもキツいレースをしていかないと。同県の小畑(勝広)と朝倉(智仁)は同級生なんです。同じ取手一高の自転車部で、僕だけ大学に行ったんです。練習ではお世話になりっぱなしなんで、早く自分も同じレースを走りたい。3人で走れたら最高ですね」

 6月小倉F1決勝。朝倉-小畑で連係して小畑がS級初優勝をつかんだのは記憶に新しい。いつかは自分もそこに…。茨城にまた一人、楽しみな若手が現れた。

熊谷洋祐記者

2023年7月21日 17時13分

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