『春日賞争覇戦』決勝並び速報 ~奈良競輪場~
初めての兄弟連係が実現
2月11日に開幕した奈良競輪開設70周年記念『春日賞争覇戦』は、明日の14日(日)に決勝戦が行われる。今節は地元の看板選手である三谷竜生の落車失格や、グランプリ王者の和田健太郎が落車をするなど、波乱の決着が続いた。
近畿勢は決勝に5名が勝ち上がり、地元の中井俊亮、中井太祐の兄弟と、稲毛を先頭にするラインで別線勝負になった。注目の並びは以下の通り。
⑨稲毛健太-⑧山田久徳-①村上博幸
⑦松本貴治-②佐藤慎太郎
⑤宿口陽一-③武藤龍生
④中井俊亮-⑥中井太祐
中井兄弟はそろって地元記念初優出を果たした。兄の中井太祐(奈良・97期)は感慨深げに語る。
「弟(俊亮)が選手になった時から記念の決勝で兄弟2人で走ることが夢でした。実現したことは素直にうれしいです。実力で勝ち上がれた感じではないけど、気持ちでここまで来れました。地元記念の決勝は初めてです。いい舞台なので楽しみたいです」
中井俊亮(奈良・103期)も未勝利ながら、しぶとく決勝に勝ち進んだ。決勝は兄の前で持てる全てを出し切る。
「いつか決勝の舞台で兄弟で一緒に走れればと思ってました。こういうチャンスが巡ってきて、うれしいです。近畿が多く勝ち上がったし、自分は兄の前で走りたい気持ちが強いので、稲毛(健太)さんと別線勝負になるのは仕方ないですね。兄に後ろで自分の走りを見てもらえるのは大きい。自分も楽しみだし、親も楽しみにしてくれていると思う。とにかく自力でしっかり力を出し切ります」
悔しい結果に終わった三谷兄弟のぶんまで、中井兄弟が地元記念を盛り上げる。