連覇を目指す森川康輔 ~松山ミッドナイト~

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森川康輔
S級で通用した機動力を発揮
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林敬宏
迫力の先行策で他を圧倒

 3月22日からの松山ミッドナイトは、出走なら断然のV候補と目された大西貴晃や四国期待の大砲・久田裕也が欠場。森川康輔、島野浩司の中部勢がV戦線をリードする。降級した今期は今ひとつだった森川だが、2月奈良で今期初Vをゲット。これで波に乗ってきそう。S級で善戦していたスピードを発揮して連続Vといくか。同じ降級組の島野も初戦の1月奈良で完全優勝しており、A級にも対応できている。森川の快速にも付け切って逆転は十分。
 大西祐、橋本勝弘の地元コンビに、宮本佳樹の四国勢も軽視は禁物、降級してから苦戦が続いている大西だが、自力を多用して巻き返しに懸命。前走の3月広島は初日特選をまくりで制しており、熟知の走路で好発進を決められればラインで上位独占も。
 目標手薄でも山本奨のタテ脚は侮れないし、宮崎大空が立ち直れば、四元慎也、高木竜司にもチャンス。

 昨年3月の落車骨折で5カ月の欠場を余儀なくされた森川だったが、8月から走り始めた初のS級では予想を上回る活躍ぶり。レベルの高いダッシュ力、トップスピードで繰り出す積極策でコンスタントに連対し、過半の場所で準決に進出していた。7月からは再びS級で走る。それを考えれば降級後の成績は物足りないところ。「決勝が全然ダメだし弱い。それでも改善策は分かってるし、練習での感じも良くなってきてるので、レースで出せるように」。4場所走ってさすがに全て決勝に載っているが、最初の2回は連続で決勝でシンガリ負けを喫したことを反省。修正した4場所目の2月奈良ではロングまくりを決めて待望のVを飾った。“後手踏まず力を出し切れれば”連続Vへ大きく近づく。

 チャレンジは、林敬宏、小松原正登の117期勢の力比べだ。両者に、間隙を突く佐藤健太のV争いとなろうが、本命には林を推す。何しろレース内容がいい。“ダッシュには自信があるので、一気に主導権を取って逃げ切るレースが理想です”と、デビュー以来、なかなか結果が出ない中でも徹底先行を貫いてきた成果が実って、昨年後半からレースの主導権は誰にも渡していない。後に特班した枠元一や道場晃らとの対戦が続き、1月松阪以降は優勝を果たせていないが、今年に入って勝ち上がりは全て勝ち、決勝での確定板も外していないように調子はバッチリ。「力が付いてきたという手応えはあります。何が何でも先行という感じではなくて、行ける所から仕掛けてバックが取れてるという感じです。ただ、最近はちょっと停滞してますね」。ここはしっかり優勝を獲って勢いを加速させていきたい。

権田浩一記者

2021年3月22日 13時49分

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