高松宮記念杯のベストナインが出揃う ~岸和田競輪場~

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地元の意地で自身2度目のタイトル奪取を狙う
300勝を手に地元最後の砦となる

 6月17日(木)に幕を開けた第72回高松宮記念杯はいよいよ決勝戦を迎える。輪界をけん引する中国S班コンビが迎撃態勢を整える中、地元から唯一勝ち上がってきた稲川翔(大阪・90期)は準決勝で節目となる300勝を達成。勢いそのままに単騎戦で頂点を目指す。ラインの厚みを生かして反撃に出るのはS班2名を含む充実北日本勢。ナショナルチームでスピードを磨く山崎賢人(長崎・111期)は2日目の反省を踏まえて再び単騎で見せ場を作る。平原康多が直前に欠場となる中でも奮闘している関東勢は吉田拓矢(茨城・107期)と宿口陽一(埼玉・91期)の2名が勝ち上がってきた。並びは以下の通りに決まった。

 ①稲川翔
 
 ②松浦悠士-⑦清水裕友
 
 ⑥小松崎大地-③佐藤慎太郎-⑨守澤太志

 ④山崎賢人
 
 ⑤吉田拓矢-⑧宿口陽一

 地元の稲川は決勝まで勝ち上がれなかった仲間の分まで己を奮い立たせて頂点を目指す。
 「ここまでラインに助けられて決勝までこれた。準決は(アクシデントもあったが野原)雅也が3番手っていう状況を作ってくれた。阿竹(智史)さんが出るのもわかっていたんですけど、ダメでも自分でしっかりと動こうと。体が勝手に動いた感じですね。松浦君はあのブロックで止まったと思ったんですけどね。なんてやつだって(苦笑)。正直、もう松浦君はいないと思っていたんですけど、これが賞金ランキング1位なのかって感じでした。決勝は一人でやります。何でもやるというより優勝を狙ってしっかりと自分のできることやって獲りたい。単騎戦のレースは今までみっともないレースが多かったのでしっかりと走りたい」

 強力な中国S班コンビにも怯むことなく孤軍奮闘する稲川がどのような立ち回りで意地を見せるのか…。運命の号砲は20日(日)16時35分に鳴る。¥JOY×プロスポーツサイトの投票締め切り時間は発走5分前の16時30分となっております。第72回高松宮記念杯の優勝者がまもなく決まる。

細川和輝記者

2021年6月19日 19時08分

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