地元の兄弟レーサーが揃って白星スタート ~奈良競輪場~

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二次予選は番手回りで別線攻略を目指す
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中井俊亮
会心のまくりで仕上がりの良さを実感
決勝進出を目指して2日目以降も気を引き締めて臨む

 2月2日(木)に奈良競輪場で幕を開けた開設72周年記念『春日賞争覇戦』の初日は地元勢が大活躍。地元記念に二年ぶりとなる兄弟あっせんとなった中井兄弟はともに1着スタート。10レース、11レースに登場した三谷兄弟も人気に応える走りで好スタートを決めた。
 
 中井兄弟の兄である中井太祐(97期・奈良)は4レースに登場。目標の福永大智が内に包まれる苦しい展開となったが、判断良く車を外に持ち出して鋭いまくりで窮地を脱した。
 「(菊池竣太朗と踏み合いの)山田(英明)さんが外だったんで厳しいなっていうのがありました。後ろに栗山さんに付いてもらってるんで、自力にチェンジしました。踏んだ感じもいいですし、冷静に見られていると思います。(結果的にラインでの上位独占で)不格好でしたね。自分は状態もいいので、あとは集中して走るだけです」

 弟の中井俊亮(103期・奈良)は9レース出走。自身でも納得のまくりで別線の包囲網を突破してみせた。
 「後方になってしまいましたし、阿部さんも中団から合わせて踏むと思っていたので。正直、一か八かでまくりにいったんですけど、届いてくれましたし自分が思っていたよりも車の出は良かったです。(先に太祐が1着を取っていたが)自分も頑張らないとなって気持ちは入りました」
 中井兄弟は70周年大会でともに決勝へと勝ち進み稲毛健太-山田久徳-村上博幸と近畿別線で兄弟タッグを組んでいる。今年も同じ舞台での連係を目標に2次予選突破を目指している。

 三谷兄弟の次男である三谷将太(92期・奈良)も連係実績ある中西大を的確にリードしてライン決着に成功。2日目は久々の連係となる古性優作の番手から勝機を見出す。
 「古性君との連係は久々ですね。たしか去年のサマーナイトの最終日以来だったと思います。抜きたいっすね。最近は連係も少なかったし、ここまで強くなってからは抜いたことはないですけど、地元なんでね。地元パワーと地元の気合で抜きたい。抜いてガッツポーズがしたいっすね」
 
 三男の三谷竜生(101期・奈良)は後方からの豪快なまくりで圧倒したが、地元のプレッシャーを感じながらの走りだった様子で、一次予選を突破してほっと胸をなでおろす。
「初日は少し緊張しましたね。やっぱり地元ですし、予選スタートだったんで。でもしっかり決められて良かったです。2日目は中西君がいるので任せます。何度も連係していますし、1着を取らせてもらっているんで。中西君はいつもの自分のレースをしてくれると思うので、番手でしっかり仕事をして決められるように」。
 
 白星スタートを切った勢いそのままに二次予選を突破する地元勢から目が離せない。
 

細川和輝記者

2023年2月2日 19時07分

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