「阿波おどり杯争覇戦」に地元勢11名が参戦 ~小松島競輪場~

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犬伏湧也
2度目の地元記念に挑む
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小倉竜二
若手の多い地元勢を束ねる
地元の点数トップは犬伏湧也

 7月6日から小松島競輪場で開設73周年記念「阿波おどり杯争覇戦」(GⅢ)が行われる。S級S班は松浦悠士、郡司浩平、新山響平の3名が参戦するが、地元勢は競走得点トップの犬伏湧也を筆頭に、最年長の小倉竜二ら11名が参戦。豪華な布陣で別線を迎え撃つ。

 2度目の地元記念出場になる犬伏湧也は、記念優勝やGⅠ優出など、さまざまな経験を経て、さらにたくましくなった姿を地元ファンの前に見せる。「まずは決勝を目指して頑張ります。徳島勢が多いのでみんなで勝ち上がりたいですね。練習には松浦さんが来てくれたりしたので、いつもと違う緊張感もあったしモチベーションも上がった」と充実した練習ができた様子。

 8月に行われるオールスターではファン投票12位でオリオン賞に選出された。いまや、押しも押されもしない地元のエースだ。「ファンの方に選んでいただいてありがたいですね。こんなに順位が高いとは思わなかったです。レベルを上げていきたいし、安定感を出して1年間しっかりと走れるようになっていきたい」。

 犬伏が「小倉さんが厳しく言ってくれることが自分のためになっている」と言うように、地元勢の精神的支柱は小倉竜二だ。前回の落車で左肋骨を骨折をしており「ここまでは練習が8割で、治療はあらゆる方面をしてきた。うなされるような治療でしたよ。脚の上積みはないけど、(脚は)問題ない」と満身創痍ながらも勝負師の顔を見せた。「エースの2枚看板がいるので若い2人を追走できたら」。

 二枚看板のうちの一人は間違いなく太田竜馬だ。地元記念は過去に2回の優勝があり3回目の優勝を狙う。「ここに合わせてきたつもり。体はここ最近ないくらいにいいと思うし、いけるかなと思う。地元記念は気合いが入るし、応援してくれるファンも多い。いつも優勝を狙ってきていますが、そこは紙一重の部分もありますからね。スプリンターですし、夏場の方が得意です」。

小山裕哉記者

2023年7月5日 16時27分

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