援護手厚い稲川翔が地元の新山響平を指名 ~青森競輪場~

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稲川翔
地元の新山響平をサポートしてゴール前勝負に持ち込む
自動番組の妙味でサプライズ連係

 9月16日(土)に青森競輪場で第39回共同通信社杯の2日目が行われる。今大会は二次予選までが自動番組編成で行われるため難しさもあるが、普段は見られないような連係が見られるのも今大会の特徴だろう。初日の一次予選で白星を飾り、二次予選Aに勝ち進んだ新山響平であったが、メンバー表の中に北日本地区は一人だけ。単騎での戦いになると思われたが、稲川翔(90期・大阪)が番手を主張した。
  
 「(山口)拳矢君とは(今年の)オールスターで連係しているので申し訳ないんですけど、地元の新山君に付けます。尊敬できる選手ですし、スター選手なので。付けてみたい気持ちもあったので。拳矢君もダービー王ですし、凄い選手なので難しいですけど。自分が生きるのどちらの後ろかって考えたときに、新山君の番手だなって思ったので。楽しみですね。僕が離れて迷惑をかけないよう付いていきたい」
 
 南関勢は深谷知広が野口裕史の前で自力となり、九州勢は松岡辰泰に山田庸平。自在に動ける大川龍二には柏野智典が付けて、今年のダービー王の山口拳矢は単騎となっての細切れ戦。地元の青森で行われているビッグレースでいつも以上に結果を出したい新山にとって、さばきに定評ある稲川翔が番手を務めることは心強いに違いない。新山が持ち前のスピードを生かした走りで別線を苦しめれば、稲川が気持ちに応えて最大限の援護で別線をシャットアウトだ。


細川和輝記者

2023年9月15日 18時39分

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