初日から奮闘中の地元勢は7名が準決勝に進出 ~熊本競輪場~

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中川誠一郎
地元ライン3番手回りから決勝進出を目指す
それぞれの想いを胸に一走、一走に集中する

 10月4日に熊本競輪場で行われた開設74周年記念『火の国杯争奪戦』のシリーズ2日目は二次予選が行われた。地元から二次予選に勝ち上がったのは今シリーズに参加している12名のうち10名。その内準決勝に勝ち上がったのは7名で、それぞれの想いを胸にシリーズを戦い抜いている。二次予選メインの12レースに登場した中川誠一郎(熊本・85期)は久々の連係となった脇本雄太の強烈な仕掛けにもしっかりと付け切り二次予選を突破。人気に応えて安堵の表情を見せたが、すでに準決勝に気持ちは向いている。
 「(脇本は)めちゃくちゃすごかったですね。やっぱりワッキーとは何年振りかってなってたんで。ブランクがありましたけど、久々にこうトップ(のスピード)を感じるといいですね。(脇本の踏み出しに付いていって)なんとか耐えた。前はこれを抜いていたのかと思うと…。ちょっと(最後は外に)外そうかと思ったけど、心が折れました。決勝に上がれるように準決勝も頑張ります」
 準決勝のメイン12レースで脇本雄太と連係するのは中本匠栄(熊本・97期)。二次予選の中川誠一郎と同様に踏み出しに集中して決勝進出を目指す。
 「えっまさかです。脇本君にはもう一回、誠一郎さんかなって思っていたので。もちろん連係は初めてです。めちゃくちゃ緊張しますけど、千切れて迷惑をかけないように頑張ります」
 中本匠栄の後ろを回るのは大ベテランの島田竜二(熊本・76期)だ。
 「もういつ次に地元記念を走れるかわからないからね。今回が最後と思って頑張ってますよ。(準決勝で連係するのは)えっワッキー???? 匠栄は付いていけるかもだけど…。精いっぱい頑張ります」
 
 11レースはエースの嘉永泰斗(熊本・113期)が後輩の東矢圭吾に前を託して強力な別線に挑む。
 「東矢とは久留米であった去年の熊本記念の準決勝でも連係して頑張ってくれました。今年も前を任せます」
 前を託された東矢圭吾(熊本・121期)は二次予選の反省を踏まえて準決勝に臨む。
 「カマシに行こうと思ったけど町田君がカカっていていけなかったです。自分だけのレースになってしまって申し訳ないです。まくり切れなかったですけど、感じは日に日に良くなっているので。熊本から一人でも多く決勝に上がれるように」
 
 10レースには松本秀之介(熊本・117期)が登場。準決で一番の激戦が予想されるが、決勝進出を目指して奮闘する。
 「地元記念の準決勝は2回目です。前回乗ったときはいい位置が取れたけど、そこから仕掛けられず負けました。今年はしっかりと力勝負ができるように頑張ります」
 松本秀之介に前を託すのはここまで連勝の松岡貴久(熊本・90期)だ。
 「慶次郎も脚を使って出た感じだったんですけど、よく頑張ってくれました。(坂井が)仕掛けあぐねているのも見えたので、これはラッキーしたなって。来られたら自分もきつかったので。慶次郎がうまかったですね。仕掛けづらかったと思います。昨日の方が軽かったですけど、今日は風もあったので。展開もいいですけどピンピンで勝ち上がれているので。修正するところも思いついていないですしこのままいければ」

細川和輝記者

2024年10月4日 19時14分

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