松本貴治が地元記念制覇! ~松山競輪~
ラインの力でSS班を撃破
松山競輪開設75周年大阪・関西万博協賛『金亀杯争覇戦』は、12月8日(日)に決勝戦が行われた。優勝は、犬伏湧也の番手から抜け出した地元の松本貴治(愛媛・111期)。通算4度目、今年3度目のG3V。自身2度目の地元記念制覇を成し遂げた。
内枠の松本貴治がスタート争いを制して、四国勢が前受け。深谷知広は、単騎で追い上げた浅井康太との併走を嫌って車を下げ、5番手からの組み立てとなる。周回中の並びは、犬伏湧也-松本-橋本強、浅井、深谷知広-松谷秀幸-山賀雅仁、山崎芳仁-大槻寛徳の順。犬伏が、山崎の上昇を赤板過ぎに突っ張る。山崎が4番手に降りると、浅井が追い上げて中団は併走。深谷は7番手に下がる。山崎が5番手に下げたとほぼ同時の打鐘3コーナー付近から、犬伏は徐々にペースアップ。深谷を後方に置いたまま、四国勢がレースの主導権を握る。深谷が最終2コーナーからまくり上げるが、前と車間を切っていた松本は冷静に対処。車間を詰めて行った3コーナーで深谷を張って、追いついた勢いのままにタテに踏み込む。4コーナーの下りで再度加速して追いすがる深谷を振り切って、Vゴールを駆け抜けた。
「犬伏君が頑張ってくれて、最高の結果になった。それが嬉しいです。前を取られて突っ張られるよりは、突っ張って力を出し切った方が良いだろうって思ってた。(犬伏が)ジャンぐらいから良い感じに踏み上げてくれて、うまかったと思います。犬伏君が掛かっている上を深谷さんが来て、(番手から)出て行く準備をしながら、張りながらでした。道中は余裕があったんですけど、気持ちの面なのか、(踏み込んでからは)重かった。ラインのおかげで一番良い結果になった。連日たくさんの声援を頂いてたんで、それに応えられて良かった。今年(の地元記念)は、すごいリラックスして走れました。GIでは全然戦えていないんで、総合的に底上げしたい。GI優勝が目標なので、毎日頑張っていきたいです」