小林則が地元勢を背に逃走劇を披露 ~松戸競輪場~

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小林則之
会心の走りに笑みがこぼれる
決勝は南関4車の先頭に

 12月24日(火)から松戸競輪場で始まったF2ミッドナイトシリーズ『ウィンチケットミッドナイト競輪』。
 25日(水)に行われた開催2日目の最終7レースはA級準決勝、最後の一戦。須藤誠と成清謙二郎の地元2人に命運を託されたのは2人よりも年上の小林則之(静岡・85期)だ。7つ、8つ年上のベテランは前受けから小峰烈を突っ張ると、中団からまくる松澤敬輔を合わせ、後ろの2人すらも寄せ付けずに堂々の押し切り勝ち。それもラインで確定板独占と完璧な内容だった。

 レースから引き揚げた小林は「最近は得意の展開なんですよね、あれ(突っ張り)」とニヤリ。「まくり、カマシのイメージが若い時はあったと思うけど、いまは、ああいうレースが得意になってきた」。年齢を重ねたことで、同じ先行でも手札を変えて存在感を放つ。
 「体は良くない。ぎっくり腰の不安がね。ときどき怖くなったりするけど、そのなかで自分らしいレース、それも2着権利のレースという厳しい条件でできたので。そう意味では良いんじゃないかな」

 決勝は同県の静岡3人のラインに加え、「連日世話になっているので」と須藤が地元ながら4番手を固める義理堅さを示したことで4車ラインの先頭に。
 「決勝は4車の先頭みたいですけど、自分のやることは変わらないので」。今年最終戦にも自然体で臨む。
 

角田祐馬記者

2024年12月26日 00時24分

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