三谷兄弟がそろって白星を手に準決勝へ進出 ~奈良競輪場~

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三谷将太
2日目に今年初勝利を挙げて準決に挑む
昨年の決勝再現を目指して準決勝突破に挑む

 2月9日に奈良競輪場で行われた開設74周年記念『椿賞争覇戦』のシリーズ2日目の二次予選8レースに登場した地元のエース三谷竜生(101期・奈良)が石塚輪太郎を的確にリードしてゴール線へ一番降り。ラインワンツースリーを決めて集まった地元ファンの期待と声援に応えた。
 
 「関東の後ろからが良かったんで、スタートけん制にはなったんですけど、しょうがないですね。展開がどうなっても、(石塚が)しっかりしたタイミングで行ってくれると思ってたんで、ラインで決まって良かったです。感覚的には余裕があったんですけど、抜きに行くのが早かった。そこは修正したい。調子自体は良いですね。でも昨日のこともあったので、ちょっと緊張しました。でも輪太郎が頑張ってくれていい形になりました。声援も凄かったですね」
 初日は見えないところから仕掛けてきた五十嵐綾を止めることができずに4着スタートとなったが、2日目の1着で落ち着きを取り戻した様子。大会3連覇を目指して挑む準決勝はさらに集中力を高めて存在感を放つ。
 
 弟・竜生のすぐあとに登場した兄の三谷将太(92期・奈良)はハイピッチでレースを支配した谷和也の番手から鋭く抜け出して今年初勝利を手に。年末年始にインフルエンザにかかってしまった影響もあって調子を崩していたが、しっかりと地元記念には間に合わせた。

 「(初手は)北日本の後ろからで。4番(の小川丈太)もしっかり切る選手ですし、その上を(谷が叩ければ)と思っていましたけど、飯野さんが突っ張ったんで。(底を叩いてからの谷は)すごいハイペースでしたね。もう少し飯野さんが離れてくれていればと思ったんですけど思ったよりも近かったので。自分の技術不足でワンツースリーが決められなかった。全日本選抜に向けて(調子自体が)良くなってきていると思うので」

 73周年記念の決勝でワンツーを決めた三谷兄弟にとってはもちろん二次予選は通過点であったに違いない。兄弟そろって勢いそのままに準決勝を突破して決勝への切符をつかみとる。

細川和輝記者

2025年2月9日 18時32分

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