塚本大樹がGIII初制覇! ~小田原競輪場~

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塚本大樹
賞金プレートを持って記念撮影
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押し切り図る宮本隼輔(5番)を塚本大樹(3番)が捕らえる
来年は地元で行われるGI・全日本選抜競輪が待っている

 11月16日に小田原競輪場で行なわれた「施設整備等協賛競輪 NO KEIRIN, NO LIFE CUP」(GⅢ)の決勝は、九州3番手回りで臨んだ塚本大樹が番手発進した宮本隼輔を差してV。デビュー16年目で初のGIII制覇を達成した。

【レース経過】
号砲が鳴り、9番車の阿部将大が大外から一気に飛び出してスタートを取り、九州勢が前受け。中団は関東勢が取り、中部勢が後ろ攻めで単騎の松坂洋平は最後方からレースを進める。レースは青板を迎えると、後ろ攻めとなった山田諒が上昇を開始。阿部はその動きに合わせて、先頭誘導員との車間を空けると、残り2周半で押さえにかかった山田を突っ張る。単騎の松坂は九州勢の後位に追い上げ4番手を主張するが、一戸康宏がそれを許さず中団を主張し、松坂をドカして4番手を確保。突っ張った阿部は打鐘前1センター付近から一気にペースを上げて先行態勢に入る。その後は一本棒でレースが進み、阿部の番手で宮本隼輔が車間を空けて後方の様子を確認する。最終ホームで松坂が内を突き先頭までうかがうが、その動きに合わせた宮本が阿部の番手から最終バックで発進。九州3番手回りの塚本大樹が追走し、まくった宮本をゴール前で差し切った。

【優勝者 塚本 大樹インタビュー】
 「(阿部は)基本は出さない感じでしたね。先行一車みたいだったし、突っ張った方が楽だと。(阿部が)駆けてくれたんで、あとは(宮本)隼輔が仕事をするだけだなと。(松坂が)内をしゃくってきてのは見えたので、そこだけつぶして。追走は楽でした。抜けるなと思ったけど、ゴール前は抜けたかわからなくてハンドルを投げた感じです。(GIII初制覇は)うれしいですね。これからGIでも通用するようになれれば。(同県の嘉永泰斗が寛仁親王牌を制し)うれしいし、いい刺激になっている。後ろをしっかり回れるように頑張りたい。(来年に地元で行われる全日本選抜に向けて)怪我が多いので、気を付けながらこの調子で迎えられれば」

髙野航記者

2025年11月16日 17時42分

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