松井宏佑が上位独占をメイク ~小田原競輪~
郡司の番手を回り仕掛けが改善
小田原競輪開設76周年記念「北条早雲杯争奪戦」は、11月7日(金)に2日目が行われた。初日特選で郡司浩平の番手を初めて回った松井宏祐(神奈川・113期)は、二次予選9レースでは自力戦で本領を発揮。郡司さながらのタイミングを逃さない仕掛けで、ライン上位独占へと導いた。
前受けから一旦下げた松井は、赤板で前に出た櫻井祐太郎が踏み上げる前に、構えることなく早めのタイミングでスパート。打鐘2センターでライン3人で出切った時点で、別線に出番はなかった。初日特選では初めて郡司の番手に付いて、その走りを一番身近で体感した。レースの流れを崩さず、仕掛けるべきタイミングで仕掛ける。郡司の走りを、松井は実践した。
「櫻井君は駆けたら強い選手ですし、掛かり切る前に仕掛けて出切れれば、ラインにチャンスがあると思った。積極的に行けて良かったです。出切ってからはニュートラルに入れずにずっと回すイメージで、踏み直す脚も残せて良いペースだったと思います。ゴールした瞬間に3人で決まったのが分かって、嬉しかった。(初日に郡司に付いて)緩んだところで行くっていう感覚を実感できた。昨日(初日)とは違う流れだけど、いつもよりワンテンポ早く行けました」
大事なところで構えてしまう。強引な仕掛けでラインを生かせない。松井の課題は明確だ。二次予選のこの走りを突き詰めた先に、さらなる成長があるのだろう。準決勝12レースは、改めて郡司の前回りを志願した。松井にとって、真価が問われるレースになる。
2025年11月7日 19時00分
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選手詳細データ
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松井宏佑 選手神奈川・113期