ラインの絆で松井宏佑が『春日賞争覇戦』を制す ~奈良競輪場~

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松井宏佑
表彰式で優勝トロフィーを抱えて記念撮影
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古性選手とのハンドルの投げ合いを制して優勝
21年8月以来となる3度目の記念制覇

 2月11日に奈良競輪場で行われた開設74周年記念『春日賞争覇戦』は松井宏佑(113期・神奈川)が初連係の道場晃規を目標にレースを運び、難敵を振り切ってゴール線へ一番乗り。2021年8月の小田原記念以来となる3度目の記念制覇を達成した。
 

 レースは号砲とともに郡司浩平が飛び出して誘導員を追い掛ける。道場晃規を先頭に機動型3車で結束した南関ラインが正攻法に構え、地元両者を率いる古性優作が中団に構える。山崎芳仁を背に7番手の位置で周回を重ねていた佐々木悠葵は残り3周を切った付近から上昇していったが、誘導員との車間を空けて間合いを図っていた道場が突っ張ってそのまま主導権取りへ、単騎の皿屋豊が内を掬って7番手に切り替える形で佐々木は後方8番手に置かれてしまう。中団に構えていた古性が最終ホームて目から車を外に持ち出すと、気配を察知した松井宏佑が自力に転じて一気に踏み込み。松井に合わされた古性は瞬時の判断で郡司を捌いて松井の後ろにスイッチ。最終2センターから追い込みを狙ったが、松井が8分の1車輪差で力強く振り切った。


【松井 宏佑(1着)】
「(決勝メンバーが出そろってから)道場君が前で頑張りたいって言ってくれて、郡司さんが後ろを固めてくれるって言ってれたので、自分が番手を回されてもらって。各々がしっかり仕事ができたと思います。道場君がタレてきて、古性さんが仕掛けてきたのを見て前に踏んだんですけど、郡司さんが絡まれてしまって。迷惑をかけてしまいました。でもなんとかラインから優勝者を出せたのは良かったです。(後ろの状況は)わからなかったです。影は見えたので、誰かいるのはわかったんですけど。優勝した実感はまだないですけど、いいレースはできたかなって。(次走のG1に向けて)まだ納得できる調子じゃないので、ケアに集中して、体を叩いて少しでもいい状態に持っていけるように。今年は地元でグランプリがあるので、そこを目指して頑張りたい」

細川和輝記者

2025年2月11日 17時54分

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