復調の兆しを掴んだ下岡優季が登場 ~川崎競輪場~

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下岡優季
車体検査を終えてポーズを決める
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下岡優季
上パイプに〝K.INAKE〝としっかりと刻まれている
稲毛健太の助言がきっかけに

 3月11日(水)から川崎競輪場で行われるF2ミッドナイトに下岡優季(105期・愛知・初日5レース)が中7日で追加参戦する。前期の競走得点は92.79点と来期はS級復帰を確実なものにしているが、今年初戦の玉野ミッドナイトの前に練習中に落車の憂き目。スタートでまさかの出鼻を挫かれてしまったが、ようやく復調の兆しを掴み、次なる目標を掲げて再浮上を狙っている。
 
 「練習中の落車は左腰の打撲でそこまで影響はないかなって思っていたんですけど、体のバランスが崩れてペダリングがバラバラになってしまいましたね。ダッシュ力も落ちたし、長い距離も踏まなくて苦しかったですね。2月和歌山の前くらいから練習の感じが上向いてきてそのまま決勝にも乗れて、次の地元で2勝できたのでここからですね。実は和歌山に行ったときに同い年で仲の良い稲毛(健太)にフレームを借りてきてて、前回の最終日に使ってみたらすごく良かった。練習でも乗ってみて良かったので今回は楽しみですね。自分は大阪出身で陸上をやっていた関係で稲毛とはずっと仲良くさせてもらっていて。今まで使っていたフレームが悪かったわけじゃないんですけど、稲毛に『今のフレームでS級に戻っても戦えないよ』って。セッティングも大幅に違うんですけど、思い切って試してみたら良かったですね。来期のS級点は取れているけど、今期もまだあきらめていない。今回は同期の水谷(将司)さんもいるので決勝に乗って2人でゴール前勝負できるように。そのくらいには仕上げてきたつもりです」

 S級のトップクラスで活躍している稲毛健太の言葉と愛車が、リズムを崩していた下岡優季を再び突き動かす。

細川和輝記者

2020年3月10日 16時17分

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