菊地圭尚が地元で46勝目 ~函館競輪場~

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二次予選で勝ち星を挙げてリズムよく準決へ
優出だけに集中

 函館競輪場で開催されている開設71周年記念「五稜郭杯争奪戦(G3)」は、5月16日に2日目が行われた。二次予選の7個レースで勝ち上がりが争われ、6レースに地元の菊地圭尚が登場した。タッグを組んだ鈴木庸之が、最終ホームで主導権を奪って積極策に出る。番手で絶好の展開が訪れた菊地は、坂口晃輔の強襲を半車輪退けて、函館バンク通算46勝目を挙げた。
 「鈴木君は力が違うなっていう感じだったんで心配はしてなかった。あとは自分がダッシュに離れないようにだけと。しっかり付けられて良かった。鈴木君も気を遣ってくれて、気持ち良く仕掛けてくれた。感謝ですね」
 他地区ながらも地元の思いをくんだ鈴木の男気ある仕掛けをたたえた。
 89期の在校ナンバーワン。04年7月にデビューするとわずか3カ月でS級に特進。そこから16年以上、一度たりともS級の座から陥落することなく先月には41歳を迎えた。07年にはヤンググランプリを制覇し、G1での優出は数えること7度。15年の全日本選抜では、山崎芳仁のまくりに半車輪まで迫る準Vとタイトルホルダーに手が届くところまできていたが、いまだに記念の優勝はない。
 「地元は3割増しだし、そのこと(決勝進出)しか考えてない。この状況のなかでお客さんを入れてくれているのはありがたい。お客さんがいないと練習みたいな感じになっちゃうんで、いい緊張感で走れている」
 函館では14年から3年連続で記念を準V。14年には同期同郷の明田春喜に後ろからくわれ、翌年は武田豊樹を交わせず。そして16年は新山響平に逃げ切りを許した。悲願の記念Vは是が非でも地元バンクで。まずは3日目の準決をクリアしないことには、先が見えてこない。

竹内祥郎記者

2021年5月16日 19時49分

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