【コラム】平原康多が肌で感じたモノ ~いわき平競輪場~

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決勝戦直後にレースを振り返る平原選手
折れることのない強い精神力で関東地区を盛り立てていく

 8月10日(火)からいわき平競輪場で行われていた第64回オールスター競輪に参加し決勝まで駒を進めた平原康多(87期・埼玉)。脇本雄太が先陣を切る近畿勢を追走しながらも4着という悔しい結果に終わってしまったが、ドリームレースでは番手を回り共に戦った脇本雄太の凄さを決勝戦で改めて感じ、悲願のG1タイトルを獲得した古性優作を心の底から称えた。
 
 「ワッキーがどこから踏み込むのかわからなくて離れそうになりましたね。結果的に付け切れましたけどきつかった。あとは新田がどこから来るかで古性が前に踏むのか外に張るのか。張ったら迷わず内だったんですけどね。古性もわかっていたんでしょうね。内外線を外さなかったし隙が全くなかったですね。強かったです。それにしてもワッキーのカカリが凄かった。スピードもですけど持久力が凄い。あれだけ風を切って2着に残るなんて…。過去にこんな選手はみたことないですね。ただただ茫然とするしかなかった感じです。自分にもチャンスがなかったわけじゃないですけど、脚がなかったですね。日本一の先行選手に、日本一の捌ける選手が付けていたので。見習うべきところが多かったですね」

 脇本雄太が日本の競輪に戻ってきたことで凄みを増した近畿勢の勢いが印象的だった今シリーズ。関東を支える平原康多にとっても考えることが多いだろう。
 「ちょっと違いましたね。ワッキー一人でこんなにも違うのかって。やられましたね。関東も黒沢(征治)だったり、眞杉だったりが奮起してくれてラインの先頭で頑張っていましたけど。自分も番手を回らせてもらって決勝にまで上がってこれましたけど、一人になってしまったんで。決勝は単騎で難しかったですけど、その中でも頑張ったんですけどね…。関東としてもそうですけど、自分自身としてももっと頑張っていかないとですね。まだまだやれることはあると思うので。でも自分なりに2ヵ月で復帰してそのあとレースでも落車しましたけど、その中でもあきらめずにここまでよく精神が持ったと思う。オリンピック組が勝ってきてまたハイレベルな戦いが続くのでしっかり戦っていきたい」
 

細川和輝記者

2021年8月15日 22時10分

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