芦澤兄弟が初タッグ ~岐阜競輪場~
決意を胸に兄貴に前で力を振り絞る
9月18日(土)に2日目を迎える第37回共同通信社杯の二次予選Bの8レースで芦澤兄弟が初タッグ。2人とも自動番組ならではのサプライズに驚きを隠せない様子であったが、並々ならぬ想いを胸に前回りを志願した芦澤辰弘(茨城・95期)が張り詰めた表情で意気込みを語った。
「決勝とかならわかりますけどまさか2次予選でとは思っていなくて…。メンバーを見た時から手の震えが止まらないんですよね…。ヤバいっす…。自分が選手になれてやってこれたのは100%兄貴のおかげですから。自分はここ3、4年でやっとG1にも出られるようになりましたけど、兄貴がずっと上で戦ってくれていたおかげ。二十歳でデビューして今年で14年目。丸13年やってやってこれたのは兄貴がいたからなんで。やっぱり兄貴が積み上げてきたものは自分とは違う。恩返しじゃないですけど前を回る以上はしっかりと頑張りたい。つまんないレースだけはしないように」
兄の大輔(茨城・90期)はいつになく優しい表情を浮かべていたのが印象的だった。
「自分がタツの前でやるとなったら死ぬ気で頑張ろうと思っていましたけど、タツが前で頑張りたいっていってくれたので。山口(拳矢)君もいますし山崎(芳仁)さんも強いんで。そう巧くはいかないかもしれないですけど、任せる以上はどういう結果になったとしてもお互いに出し切るレースをしようって。でもまさか2次予選でとは思っていなかったですけど、本当に楽しみですよね」
取り囲む取材陣がツーショットをお願いすると「すいません、なんか(照笑)、決勝でもないのに。まだ二次予選ですし、Bですからね。でも頑張りますよ」 とおどけながら心良く撮影に応じてくれた。
兄の前で奮闘を誓う辰弘と、後ろで優しくサポートする大輔。共同通信社杯という大舞台での初連係。絆の強い芦澤兄弟がどのようなレースを披露してくれるのか楽しみでならない。