最年少・林昌幸が特別昇班 ~松山競輪場~

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林昌幸
地脚を生かした徹底先行で快進撃

 10月24日に最終日を迎えた松山FIIモーニングの10Rチャレンジ決勝で林昌幸(愛媛・119期)が完全優勝を果たした。これで橋本は、10月佐世保FIIミッドナイト、同月月武雄FIIモーニングに続く3場所連続の完全優勝で、10月25日付けでA級2班への特別昇級を決めた。3場所連続完全優勝でのA級2班特別昇班は119期生では10人目。

 119期から4人が勝ち上がった松山の決勝は、特別昇班を阻止すべく林に対して包囲網が敷かれた。しかし、林は打鐘から先行勝負。“今回は林を倒しにきた”と豪語していた米嶋恵介(岡山)が中団に入り、梶原大地-原井剣也の福岡コンビは6、7番手に置かれる。梶原は最終ホーム手前から巻き返していくが、その前にペースを上げていた林の前に不発。被ってしまった米嶋も仕掛けのタイミングを失う。最後は林マークの宮西翼(石川・100期)が詰め寄ったが、林が押し切った。

 「8連勝するまでそこまで意識はしませんでしたけど、(前走の武雄がいい具合に)追加で入ったんで地元で特班を決めたかった。先行して優勝したかったので良かったです。(最年少だけど)レースではあまり緊張しない。今は先行で力を付けて、上に上がっても自力で先輩を引っ張りたい。(先輩たちには)刺激をもらっているので追い付けるように」 
 
 高校を中退して競輪の世界に飛び込んだ。119期最年少レーサーとして話題を集めたものの、在所成績は69人中68位。卒業記念レースの最終戦で1勝を挙げるのがやっとだった。しかし、本格デビュー戦を迎えると、“高校の時から強かった”との前評判通りの強さを発揮。持ち前の地脚を生かした徹底先行を貫き、一度も確定板を外すことなく次のステージへと駒を進めた。

権田浩一記者

2021年10月24日 20時31分

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