犬伏湧也がS級へ特別昇級 ~佐世保競輪場~

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犬伏湧也
輪界の将来を担うスター候補
在所1位に輝いた逸材

 11月20日に佐世保競輪場で行われたF1シリーズの最終日に、A級1、2班戦の決勝戦で犬伏湧也(徳島・119期)が豪快なまくりで優勝を飾り9場所連続の完全優勝を達成し、S級への特別昇級を決めた。
 
 レースは前受けに中野雄喜、中団に瀬戸晋作、後方に犬伏湧也が位置を取る。赤板を過ぎても隊列に動きはなく、中野が打鐘過ぎからペースを上げて主導権。犬伏は最終ホーム手前から踏み出すと、番手の村上竜馬が離れるほどの加速で1センターで中野を捕える。スピードが衰えない犬伏はぐんぐんと後続を突き放し、7車身千切っての圧勝劇で力を見せつけた。

 「(決勝は)しっかりホームから踏み込もうという意識でいきました。(中野が打鐘過ぎまで誘導を使っての仕掛けになったが)案外スピード感もそんなに早いとは感じなかったんで自分のペースで行きました。(2コーナーで出切ってから後続を引き離す一方だったが)ペースで1回回して、コーナーからまた踏み出した感じですね。(競輪祭に参戦中の師匠の阿竹智史も)見てくれてたと思うんで。(S級でも)自力でしっかり勝てるように、これから練習していきたいなと思います」

 学生時代まで打ち込んだ野球からの転身組になるが、3度目の挑戦で養成所に合格。瞬く間に才能を開花させると、32勝を挙げて在所1位で卒業。粒ぞろいの119期生の中で4番目のS級戦士となったが、大物ルーキーがトップ選手と凌ぎを削る日もそう遠くはない。 

及位然斗記者

2021年11月20日 16時55分

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