松岡孔明が特別昇級 ~久留米競輪場~

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松岡孔明
S級復帰の日に特別昇級

 12月31日に最終日が行われた久留米競輪FIナイター第11レース・A級決勝に出走した松岡孔明(熊本・91期)が、最後はまくりに転じて1着でゴールした。これで松岡は12月防府FIIモーニング、武雄FIIミッドナイト、久留米と3場所連続での完全優勝を達成し、1月1日付けでS級2班へと特別昇級を果たした。

 特別昇級を果たそうが、失敗しようが1月1日からはS級に復帰という珍しいシチュエーションだったが、これは松岡が久留米を追加で走ることとなったため。その久留米の決勝は、A級最強レベルの阿部将大(大分・117期)を目標に得て盤石の態勢かと思われたが、別線勢の猛抵抗で思いの外、厳しいレースとなった。吉武信太朗(愛媛・107期)が切った上を張野幸聖(和歌山・115期)が押さえて先制。追って上がってきた阿部だが、仕掛けが中途半端で張野に突っ張られる。下げて中団で吉武と絡む形になって阿部が厳しくなると、松岡は冷静に後方に下がって様子を窺う。なおも抵抗する阿部に合わせて吉武が最終2コーナーでまくりに出ると、小竹洋平(福岡・97期)も張野の番手から出て行って応戦。激しい踏み合いとなるが、バックからまくりに転じた松岡が一飲み。そのまま押し切った。

 失格点が響いて降級となった松岡だが、前期の競走得点は100点オーバーと格の違いは歴然としていた。12月までは優勝1回、準V5回と自ら“シルバーコレクター”と自嘲するような状況だったが、一度勢いに乗ったら手が付けられなかった。ゴール直後にはガッツポーズが飛び出すなどやはり嬉しかった特別昇級を手土産に再びS級で大暴れする。

権田浩一記者

2021年12月31日 21時32分

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