地元で奮起する山下渡 ~取手競輪場~

photo-38403
山下渡
地元の後押しで自身も驚きの伸びを披露
準決勝は千葉勢追走から突破を狙う

 1月31日(月)、取手競輪F1の初日開催。第9レースでは地元の山下渡(茨城・91期)が窮地をしのいで白星を挙げた。目標の一戸康宏が6番手に置かれ、中団から村上直久が2角まくり。一戸は神奈川勢を追う形で仕掛けられずも、3コーナーで外に外した内を鋭く伸びて突き抜けた。
 「一戸君が仕掛けた所が村上さんが仕掛けた所だった。でも村上さんがまくり切ってくれたおかげで、自分も詰まることなくいけた。一戸君と車番が悪いから後方になることもあると最悪のパターンを考えていたおかげで対応できた。その最悪のパターンになってしまいましたが(笑)」

 これで山下は地元戦に限れば、予選3連勝。近況は勝ち上がり戦での白星が少ないだけに、地元では一味違うと結果が示している。
 「地元で1着は嬉しいし、気合が入っていたんでよかった。直前も今回一緒の弟子の梁島(邦友)や橋本(紀彰)さんと一緒にやってきて感覚が良かった。街道練習をやってきて冬の風の強いコンディションは気にならないし、身体の神経がつながっている感覚を得られた」

 厳しい展開をものともせず白星をつかんだだけに準決勝でも展開不問で怖い存在。
 「要はまくりの4番手から1着みたいなものですからね。どんな展開でもいける自信になりますよ」

 勝負の準決勝は初日特選で逃げ切った野口裕史の3番手を選択。勝負所で鋭い伸びをみせる。

角田祐馬記者

2022年1月31日 18時20分

開催情報

ページトップへ