ベテラン・齋藤明が鮮やかな強襲劇 ~立川競輪場~

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齋藤明
鋭い差し脚は健在だ
往年のタテ脚を発揮して高配当を演出

 立川競輪場で行われている『モーニング7』は15日、初日を迎えた。
 4レースでは54歳のベテラン、齋藤明(北海道・61期)が1着をつかみ、2車単27,700円、3連単171,260円の高配当を演出した。

 目標にした小塚慎二が泳がされる形から腹をくくって先行するが、神開一輝が4コーナーの下りを使って一気に巻き返す。九州勢が北勢をのみ込むと、齋藤は2コーナーで切り替える。九州を追って直線を3番手の位置で迎えると鋭く突き抜けた。
 「(小塚が)頑張ってくれたよ。展開で逃げていたけど、踏んでくれていたからうまく切り替えられた。5番(高尾剛文)にあたったら一杯になっている感じだったから離れたら踏もうと準備をしていた。そしたら長い距離を踏んだから(神開一輝が)タレたね。俺が伸びたくらいだから」と久々の1着を上機嫌で振り返った。

 「伸びたと言われても11秒台出てればいいって言えるけど、そんな感じはしないからね(上がりタイム12秒2)。こんな調子、3日間続かないから」と最後は謙遜して、その場を後にしたが、不敵な笑みは最後まで崩さなかった。準決勝は6レースに登場。北日本の3番手回りながら、先頭は逃げの決まり手トップの佐藤啓斗。的確なコースを踏めば再び高配当を提供することもあるか。

角田祐馬記者

2022年3月15日 14時10分

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