白星発進の師弟コンビがタッグ ~平塚競輪場~

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勢い確かな犬伏選手(左)が阿竹選手(右)を背に奮闘する
師匠との待ちに待ったG戦線での連係で結果を追求

 4月7日(木)に初日を迎えた『湘南ダービー』は3レースで師匠の阿竹智史(徳島・90期)が白星を挙げると、1次予選最後の11レースで弟子の犬伏湧也(徳島・119期)が一周半の逃げ切り勝ち。2日目の2次予選9レースで2度目の師弟連係にこぎつけた。
 犬伏湧也は今シリーズに入る前から師匠との連係を心待ちに。初日から予行演習とばかりに長い距離を踏んで初出走となった平塚バンクの感触を確かめた。
 「今回は勝ち上がって師匠と連係したかったので。初日は別々でしたけど、勝ち上がれば2日目以降に連係できると思っていました。なので初日は師匠との連係を想定してじゃないですけど、しっかりと長い距離を踏もうと決めていました。バンクの感触自体はそこまで軽くなかったですけど、悪くなかったので大丈夫だと思います。師匠と連係できるのはうれしいですね。やっぱり自分は師匠や大師匠(小倉竜二)を目指しているので。師匠は寡黙な人なので。多くは言わないですし背中で語るタイプ。なので自分はその背中を見てしっかりと読み取れるように。ラインできまるように頑張りたい」

 愛弟子のポテンシャルの高さを誰よりも知っている阿竹智史は表情を引き締めてライン決着を目指す。
 「ここ最近は日程的に練習自体が別の時も多かったですし、一緒に練習しても犬伏のハコを回る機会がなかったっすね。練習での並びはくじ引きみたいなんで決めるんで、逆に直前は自分のハコを回る感じでしたし。まあでも付けてなくてもめちゃめちゃ強いのは前から知っていますからね。初日のレースとタイムを見てもあんなもんじゃないですから。付け切るのも簡単じゃない。欲を言えばもっと自分の状態が良いときに連係したかったっすけど決められるように。2次予選は巧い(佐藤)慎太郎も一緒なので捌かれんように気をつけんとっすね」

 徳島の師弟コンビは昨年12月の別府F1シリーズ準決以来となる2度目の連係。犬伏の強烈なホームカマシに師匠の阿竹は遅れを取ってしまいワンスリー。今度こそ呼吸を合わせてワンツー決着を目指す。
 

細川和輝記者

2022年4月7日 19時35分

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