古性優作が白虎賞を制す ~岸和田競輪場~

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準決も練習仲間の先輩と
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地元ワンツーに沸いた2日目の白虎賞
準決も同じ布陣で別線を迎え撃つ

 岸和田競輪場で開催されている「第73回高松宮記念杯競輪(G1)」は、6月17日の2日目に青龍賞(東日本)、白虎賞(西日本)が、東西のメインで行われた。目まぐるしくラインが入れ替わった青龍賞では、抜群の仕掛けを見せた小松崎大地マークから成田和也が追い込んで1着。白虎賞は、地元3車の先頭を務めた岡崎智哉が主導権。古性優作(大阪・100期・SS)が、番手まくりで勝ち切って人気に応えた。

 「練習からずっと一緒にやっている岡崎さんの後ろに付いてシビれるようなものがあった。本当に感慨深かった」
 後輩2人を連れた岡崎に迷いは微塵もなかった。赤板2コーナー過ぎに岡崎が谷口遼平を叩いて駆ける。日ごろからともに汗を流して、苦楽を味わってきた岡崎と初のタッグ。風を切る先輩の背中に、古性にさまざまな思いが去来する。ただ、感慨に浸ってばかりもいられなかった。別線で勝負した三谷竜生が鬼神の勢いで迫ってくる。古性も迷いは許されない。番手から出る判断を自らに下した。
 「(岡崎が)すごい掛かりだったので、(三谷を)止められるスピード域かと思った。でも、(三谷)竜生さんがもう1回来るような感じだったので踏ませてもらった。本当に連日、前の選手が頑張ってくれています」
 番手まくりで三谷を合わせ切った純白に輝くグランプリチャンピオンジャージが、岸和田バンクのゴールを先頭で駆け抜けた。
 「グランプリ(チャンピオン)ユニフォームを着て、地元の岸和田を走れるとは思わなかった。本当にうれしいですね」
 今年最初のG1、2月の全日本選抜を制して、すでに年末のグランプリ出場を真っ先に決めている。しかしながら、5月のダービーでは脇本雄太Vの決勝で佐藤慎太郎にさばかれて5着。自転車との一体感を求めて試行錯誤した。
 「自分の感じも日本選手権(ダービー)から比べたら良くなっている」
 3日目の準決も、2日目「白虎賞」と同じ、岡崎、神田紘輔との地元3車で同じ布陣。準決からいきなり勝ち上がりがシビアになる東西対抗シリーズ。2着以内が権利の狭き門も、白虎賞を制した古性は3着でも無条件で優出。それでも地元シリーズのG1、古性に妥協の文字はない。

竹内祥郎記者

2022年6月17日 19時59分

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