田村大が特別昇班 ~松山競輪場~

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田村大
7月からの2班は決まっていたが、最後に意地を見せた

 6月25日開催の松山FIIナイター最終日第10レース・チャレンジ決勝に出走した田村大(宮崎・119期)が、九州同士で同期の高橋綜一郎(大分)の番手回りを生かして1着を奪った。この優勝で田村は、6月立川FIIモーニング、奈良FIIモーニングに続き3場所連続での完全優勝を達成し26日付けで2班への特別昇班を果たした。
 松山の決勝は、九州4車で結束し、岡田雅也(高知・88期)も九州勢に加勢。善方政美(福島・82期)、櫻井利之(神奈川・101期)の単騎勢が波状攻撃で強力ラインを襲うが、高橋はことごとく突っ張って赤板先行でレースを支配する。願ってもない好展開を逃さず、田村は直線入り口から踏み出して後続に2車身差を付けて勝ち切った。

 田村は、10年間続けた実戦空手で数々の全国大会で優勝と輝かしい実績を残してきたアスリート。昨年10月高知FIIミッドナイトで初優勝すると、奈良FIIミッドナイトでも完全優勝して早々に特別昇班にも王手を懸けていた。ところが勝負の11月松山FIIミッドナイトの予選で誘導妨害のまさかの落車失格。続く別府FIIモーニングを優勝したものの、12月から2月まであっせん停止の処分を受けて3カ月間実戦を離れ、復帰当初はなかなか本来の調子を取り戻し切れない感じだった。ようやく立川で復帰後初優勝を飾ると、その勢いを止めることなく期の最後に特別昇班と意地を見せてチャレンジ生活を終えることとなった。これまで選手の少ない宮崎県の練習環境の中で努力を怠らず力を付けてきた。2班に上がってもブレることなく着実に前進を続ける。

権田浩一記者

2022年6月26日 12時28分

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