石塚輪太郎は勉強の日々 ~川崎競輪~

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石塚輪太郎
準決勝は本業の自力戦で結果を求める
悩んだ末に番手を回った

 川崎競輪F1ナイターは20日(火)に初日が行われた。S級予選9レースは、同級生の吉堂将規(奈良・115期)に前を任せた石塚輪太郎(和歌山・105期)が、最終バックで自らまくりを繰り出して白星スタートを決めた。

 前受けからレースを進めた吉堂は、まず赤板で関東勢を突っ張って主導権を渡さない。南関勢が打鍾前から巻き返すと、吉堂は再度突っ張り気味に踏んで、染谷幸喜の番手にはまる。最終2コーナーから番手まくりに出るが、ここまでに脚を使い過ぎたのか進みは今一つ。それを見た石塚は自力に切り替え、吉堂のさらに上をまくって1着を決めた。
 「(吉堂が)番手にはまったので、タイミングを見て追い込むかと思ったら、2コーナーから無理矢理行ってくれて。さすがにキツそうだった。あれ以上待つと、大矢さんも来ていたし、被るか、内を来られると思った。人気にもなっていたので踏ませてもらいました」

 レース後は吉堂の頑張りに感謝しきり。まだまだ自力選手として戦う石塚だからこそ、番手を回ったこのレースで得たものは多い。
 「番手を回ったことが正解かは正直分からない。けど、吉堂君が頑張ってくれてそのおかげで1着が取れた。自分も自力だから分かるけど、2回も突っ張って、2コーナーから強引にいくのはかなりキツい。自分も自力として走るときはあれぐらい前々にいかないといけない。自力として勉強になった。番手としても、自力でやるときよりも考えることが多くて勉強になりました」

 準決勝は11レースに出走する。「前回よりも修正できているし確実にいい」と状態面にも不安はない。初日に得たものを、このレースでさっそく発揮しよう。

熊谷洋祐記者

2022年9月20日 22時29分

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