中国地区のブロンズコンビ!?が存在感をアピール ~向日町競輪場~

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同県のS班を追い掛けている大川選手(左)と山下選手(右)
身近なS班を目標にして己を高めている

 9月25日(日)にシリーズ2日目を迎えた開設72周年記念『平安賞』の二次予選8レースで、大川龍二(広島・91期)がスピード感溢れるまくりで後方に置かれる大ピンチを脱出。山下一輝(山口・96期)を連れて前団に襲い掛かり、ツー・スリーフィニッシュで準決勝進出を決めた。
 
 「もうやけくそでしたよ(苦笑)」とレースを振り返った大川。思い通りにレースを運ぶことができずに悔しさもあるが、どこか清々しい表情。「あれだけ放置されたら突っ張るか、先行も考えて組み立てないとダメですね。後方になってしまったんで、展開は最悪でしょ。でもやっと一輝と決まったんで。2、3着っすけどずっと決まっていなかったので良かったです」。
 
 山下と仲良くレースを振り返りじゃれ合う大川。「松浦(悠士)、清水(裕友)のゴールデンコンビに負けんようにってうちらも頑張ろうって、ブロンズコンビを結成しているんすよ(笑)いやでもまだブロンズまでいってないな。まだアイアンかスチールってことだと思うんで」。
 
 デビュー17年目にして前回名古屋でビッグ初出場をした大川。今までに経験したことのないハイレベルの戦いを経験したことできっかけをつかんだ。
 「やっぱり共同杯を経験できたのが大きいっすね。あのスピード感の中で戦えたので。でもまだ二次予選なんで。松浦には日頃から言われていることなんで。まくりは自分の持ちスピード以上に出すんで、終わったあとにしっかりとケアを調整をしないと次に勝てないんで」。
 
 山下の仕上がり自体も良好だ。初日は河端朋之のまくりを差してワンツー。二次予選は大川の仕掛けに乗って冷静なコース取りで3着に入線。
 「ここ最近の中で一番いいですね」と開口一番に好調宣言。同県の清水裕友と同時あっせんで気持ちも入っている。「オールスターの3走目に落車して、そこまで影響はないかなって思ったんですけど地味にきいていたみたいで。やっと影響もなくなってきて調子自体も上がってきていますね。裕友とは前回の最終日にも連係しましたけど、今回も連係できればと思ってきているので。そこをモチベーションに頑張れていますね」。
 
 一番近くに目指すべきS班がいる二人は現状に満足することなく互いに高め合い、各々が決勝進出を目指して準決勝に臨む。

細川和輝記者

2022年9月25日 18時59分

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