三谷竜生が村上義弘との思い出を振り返る ~立川競輪場~

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三谷竜生
突然の報道でも冷静に語ってくれた
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立川競輪場の検車場に飾られている16年GPの優勝フォト
一番の思い出は18年平塚ダービー

 9月29日(木)に村上義弘(京都・73期)が突如引退を表明。村上と18年の平塚ダービー決勝でワンツーを決めるなど、大舞台で幾度となく連係して、背中を追ってきた三谷竜生(奈良・101期)に村上との思い出を振り返ってもらった。

 「デビューしてからも、G1に出てからも、村上さんにはお世話になっていたので、このタイミングで(引退は)ちょっと意外でしたね」と記者らから村上引退の報道を聞いて驚きを口にした。

 「村上さんは目標とする選手のひとりでしたし、だいぶ怒られましたね(笑)。でもそれがあったから自分も、G1、グランプリが獲れた。なのでちょっと寂しいですね。(引退は)まだかなと思っていたので」と過去を振り返り、叱咤激励を受けたことで自身の成長とタイトル獲得につながったと語ってくれた。

 思い出のレースは、の問いに「(18年の平塚ダービーは)準決勝も村上さんと一緒で、ホームからまくりにいって村上さんが1着で、自分が3着。自分の中で結構、会心のレースで3着だったけど、良い感じで踏めてこれなら決勝もいけそうな感じがあった。その時に村上さんから『ホームはものすごいスピードやった』と言われたのを覚えている」と褒めてもらった会心のレースをあげてくれた。

 「本当にずっと一緒にやってきたし、村上さんには色々と教えてもらってきた。そういう部分を下の世代に伝えないといけないことが一杯ある。同じ失敗をしたら怒られましたね。レースで何をしたいかがわかるようにとは言われていた。レースに関しても伝えることは伝えていかないといけない。村上さんの存在は大きかったし、もう少し一緒にやりたかった」と次の世代へつなげるためにも前を向いていた。

 最後に兄弟レーサーとしての話になると「村上さんの所は年齢が少し離れていますけど、兄弟が走っているときは自分が走るよりも緊張するよねって話をしたことがあります。ただ自分は三男なので『長男のしんどさはわからんやろう』とも言われました(笑)」と話してくれた。

池端航一記者

2022年9月29日 18時20分

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