最後の最後まで自力で戦い抜く

　12月17日から小倉競輪場でミッドナイト競輪F2シリーズが開催される。パワフルな先行を武器にして特別競輪でも活躍した栗田雅也（静岡・84期）は今シリーズがラスト開催。今期でまた一人、名選手が選手生活にピリオドを打つこととなる。

　前検日の取材で栗田は「デビューしてから22、3年ですかね。大きいケガだけはしたことがないからここまでやってこれたと思う。これといってこのレースというのはないけど、ずっと自分らしいレースはしてきました」と時折、こみ上げてくるものを押し殺しながら今までの競輪人生を振り返ってくれた。

　今後について聞いてみると「実はまだ何も考えていなくて。中学生の時から競輪選手になろうと思って頑張ってきたので、今はまだ考えられないですね。1ヶ月くらいはゆっくりしようかな」と答えながらも最後は「しいてゆうならサッカー選手かな（笑）」と気丈に冗談を交えながら教えてくれた。

　まずは初日。単騎となるが「僕らしいレースをして終われるように」と最後まで自力勝負で戦い抜くかまえ。

　競輪選手の花形である徹底先行をつらぬいた男の最後の雄姿にぜひご注目いただきたい。

• 選手詳細データ

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  栗田雅也 選手静岡・84期