脇本雄太が8番手まくりで初日特選を制す ~高知競輪場~

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2日目以降もファンの期待に応える走りで魅了する
油断することなく2日目以降に向けて改善点を探る

 4月6日(木)に高知競輪場で行われた開設73周年記念『よさこい賞争覇戦』の初日特選12レースは一番人気を背負っていた脇本雄太(94期・福井)が8番手からの鋭いまくりで快勝。犬伏湧也が積極的に仕掛けて、番手の松浦悠士に絶好の展開が訪れたかに思われたが、雨走路も苦にすることなくバンクの大外を踏み切ってゴール線を一番に駆け抜けた。犬伏湧也の番手から抜け出した松浦悠士が2着に入線。新田祐大の後ろからコースを探した佐藤慎太郎が3着に突っ込んだ。
 
 号砲と共に佐藤慎太郎が飛び出して北勢が前受けに。平原康多が3番手の位置を取りに動き、「取れたところからと思っていたけど、意図してない並びで、理想の形にはならなかった」と脇本雄太は初手で5番手の位置に構えることに。「車間を空けて行こうかなってタイミングで犬伏君が踏んだんで、タイミングを潰された形でした」と打鐘過ぎ2センターで車を外に持ち出した脇本雄太であったが、8番手に構えることとなり「自分のタイミングでまくるしかなかった」と落ち着いて脚をためながらチャンスを窺う。新田祐大が最終バック4番手の位置からまくり狙ったが、松浦悠士が懸命にブロック。脇本雄太は前団の煽りもあって外々を踏まされる形となったが最後まで力強く踏み切った。

 「(感触は)悪くもなく、良くもない。満足できるものではないので、改善できる所はあると思う」とレース後のコメントを聞く限り絶好調とは行かないまでも、2日目以降に向けて改善点を探っている。二次予選ではもちろん負けられず、少しでも状態が良化するように努めて、再び別線の包囲網を突破する。

細川和輝記者

2023年4月6日 18時47分

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