挑戦者を自覚する田代匠が積極策 ~松戸競輪場~

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田代匠
決勝は堀と永井との同期対決も主導権は譲れない
今は成績よりも力を付けるとき

 松戸競輪場で行われている『第7回¥JOY×プロスポーツC』は3日(土)に決勝戦を迎える。勝ち上がった7名のうち3名は121期で激戦が予想される。ここでは田代匠(福岡・121期)を
取り上げたい。

 準決勝では積極策。志佐明(神奈川・107期)にまくりで捕らえられたが2着に逃げ粘って決勝に進出した。「冷静にいけたけど末脚が…。志佐さんの勢いが良かったから早めに踏んだんですけどね。雨は降っていたけど脚も冷えなかったし気になりませんでした」。2着だったが志佐との差は微差であり仕掛けを修正すれば何とかなりそうだ。

 決勝は単騎と思われたが岡山勢の川本琢也(100期)-小野祐作(72期)が付くことになった。「単騎と思っていたら一番長いラインになった。番手の川本さんは知らない仲ではない。安心して駆けられるし、点数も点数だから思い切って。挑戦者なので中途半端になるよりはダメでも仕掛けます」。

 ここまで積極策を強調するのは来期のA級2班に向けて力を付けていくためだろう。初日の競走が終わった後は「練習ではギアを92にして長めに踏んでいます。これに慣れれば長い距離も踏める。5月の小倉での初Vは番手回りでのVだったので、自力でVを欲しいが、まずは自分のやるべきことを。それで成績が上がれば」と話していた。先を見据えて走る田代が力を付けて花開く時を楽しみに待ちたい。

木村貴宏記者

2023年6月3日 10時25分

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