復活目指す市村昌樹 ~松戸競輪~

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市村昌樹
村田の練習グループ『MURAMASA BASE』の練習着
先輩からの助言を胸に

 松戸競輪ナイターガールズF2は16日(金)に最終日を迎える。A級1、2班の決勝12Rには好調なメンバーがそろったが、市村昌樹(兵庫・103期)は連日シブい競走で久々の決勝進出を決めた。

 初日は同県の伊藤歩登の先行に乗り、後続を再三ブロック。地元の荒川仁を不発に陥れた。さらに準決は、カマした竹澤浩司と絶妙に車間を切って別線をけん制し、またしてもラインワンツーを決めた。
 「まずは、前の先行選手が良いレースをしてくれてるからに尽きます。初日は(伊藤)歩登がきれいに出切る仕掛けをしてくれて、準決は竹澤さんが流石のタイミングで行ってくれてるんで。自分はその中でできることをやってるまでなので」

 21年防府記念では、金網に激突する大きな落車を経験した。今期も、5月玉野で落車している。今期の競走得点も89点台と苦しんでいる。それでも、敬愛する先輩の助言が市村の胸に大きく響いている。
 「点数もなかなか上げらんなかったけど、最近は落車しても大きなけがはしていないので。村田(雅一)さんの練習グループで一緒に練習させてもらってます。村田さんからは、展開が悪い時でも、一個でも良い着を諦めずに取りに行けって言われてるんです。7着より6着、6着より5着ってちょっとずつ上げていけば、展開が悪い時でも着に絡めるはず。それはS級でもA級でも変わらないって。今回決勝に乗れたのを、少しでもいいきっかけにしたいです」

 近畿の先行屋という看板があるならば、対をなす近畿の追い込みの看板もある。先行屋からの信頼の厚い村田の背中を追って、市村もS級復帰を目指す。

熊谷洋祐記者

2023年6月15日 21時31分

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