年々強くなる角令央奈 ~取手競輪場~

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角令央奈
トレーニング理論を取り入れ退化するどころかさらに進化する
今後はS級に定着したい

 取手競輪場では31日にA級1、2班戦による2日目の競走が行われ第6レースでは角令央奈(福岡・98期)が先行した堀川敬太郎(福岡・123期)を差して連勝で決勝に勝ち進んだ。

 角は2日目に堀川を差しただけでなく、初日特選でも逃げた坂田康季(佐賀・121期)を差している。本人は「初日も2日目も前がレースを作ってくれるからですよ」と謙遜するが、坂田と堀川は新進気鋭の若手で、年齢を重ねてくれば番手から差すのは容易ではないはずだ。

 好調の要因を聞くと「今回から前のシューズに換えました。ストレスなく踏めている感じで最後の差すところもシュッと出た。感覚的にも良い」。さらに話は広がり「トレーニング理論で色々な練習を取り入れている。今はウエイトトレーニングとワットバイクのみ。本当は自転車の乗り方とか色々とやらなければいけないけど、このやり方の方が上回っているのだから」。

 今節は連日番手回りで、今後は徐々に追い込みにもなるのか?「他地区の3番手とかはと思うし、自分で(動ける)脚は作っておきたい。稲川(翔・90期・大阪)さんのような感じです」と、目標が不在でも自分で戦うスタイルは今のところは変わらなさそうだ。「年を取っても強くなっている自分がいる」。年々衰えが出てくるどころか、さらに進化する角に注目したい。

木村貴宏記者

2024年7月31日 17時00分

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