色々と試行錯誤し向上する佐々木祐太 ~立川競輪場~

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佐々木祐太
パリオリンピックに出場する中野慎詞にエールを送る
考えながらやれている

 立川競輪場では2日目の競走が行われ、メーンの12レースは佐々木祐太(岩手・123期)が前受けから引いて5番手になったが、2角からまくって白星。上りタイム11秒0は2日目に勝った選手の中で一番時計だった。
 
 「まくりは考えていなかったし、思っていたのと違う戦法になってしまった。今までだったら焦っていた。初日より感じは良い」と話す。
 「アップの仕方を考えて良くなりました。他の人がやっているのを見て自分は試す感じ。ダメだったらやらなければいい」と今は試行錯誤しながら突き詰めているようだ。

 佐々木は写真撮影であるタオルを掲げる。『2024パリオリンピック 中野慎詞』のタオルだ。
パリオリンピックに出場している中野慎詞とは紫波総合高等学校出身で2人は同級生だった。
「高校の1年くらいは力が同じくらいかと思ったけど、2年の時に中野君はナショナルに呼ばれて、力の差が開いてしまった」。
2人は高校の時はけんかもする時があったようだが、佐々木は「中野君は岩手希望の星」と言い、今では仲も良く中野が話しかけてくれることもあるようだ。
「中野君にエールを送ります。このタオルはお守りのようなものですね。あとは宣伝も兼ねて」と周囲を笑わせた。

 決勝に関する話になると「体も3日目の方が軽くなる。力を出し切る競走がしたい」。6月別府以来の優参だが、今節の動きなら好走も十分。進化した佐々木に注目したい。



木村貴宏記者

2024年8月5日 19時00分

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