角宗哉は6連勝がかかるも「先輩方に言われているので…」 ~川崎競輪~

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角宗哉
山口から楽しみな新鋭が現れた
自分のスタイルは崩さない

 川崎競輪F2ナイターは9月30日(火)に最終日が行われる。A級1、2班決勝11レースには、注目株の角宗哉(山口・125期)が連勝で駒を進めた。勝てば6連勝となるが、目先の結果よりも内容を重視した走りを目指すようだ。

 角は、徹底先行のスタイルで、7月の昇班後もいまだに確定板を外していない。今節は、初日はカマして、準決は突っ張り先行で1着を決めてこれで5連勝。ここで完全Vを決めれば、次節にはS級特進がかかる。ただ、角は「連勝は気にせず自分のレースをしたい」と目先の結果には一切興味を示さない。その理由は、超一流の先輩達からのアドバイスがあるようだ。

 「防府はすごい練習環境が良くて、いろんな先輩達からアドバイスをもらえるんです。清水裕友さんとか、桑原大志さんからも、レースから帰ると、ああだったね、こうだったねって言ってもらえるんです。自分はダッシュタイプだけど、600mはもがけないと上じゃ通用しないと。A級で自分の力で組み立てて勝ち切れるようじゃないと、特進で上に行ってもボコボコにされるだけだって。だから、連勝は気にせずに自分のレースをしたいんです」

 デビューしたてのルーキーシリーズでは、同期に付いてもらえず、単騎になったとしても先行を貫いた。そこから1年以上経っても、徹底先行のスタイルは変わっていない。先輩の言いつけを守り、実直に力を蓄えてきた男の才能が、いよいよ開花しようとしている。

熊谷洋祐記者

2025年9月29日 21時35分

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